シェフ&スタッフのご紹介 vol.6

田沼 健一パティシエ

●音大生を辞めて、カナダでのワーキングホリデーへ。自分で稼ぎ生きること=お菓子作りを徐々に意識した数年間

高校生の頃、即興の格好良さに魅かれて音楽の道へ。
「絶対プロになる」と思いながら、音大のジャス科でギターを学んでいました。 そんな自信満々の僕に、ちょっとした好奇心から通ったお菓子教室で転機が。 先生の誠実で堅実な生き方に触れて、自分はこのままではいけないのかもしれない、と思い始めたんです。
ちょうどその頃アルバイトでお金を稼ぐことの厳しさも身をもって実感し、このまま学生でいるよりも、働きたいと考えるようになり音大を中退しました。

そしてアルバイトで貯めた資金で、カナダへワーキングホリデーへ。むこうで働くなかで、すごく皆に喜ばれたのが、あのお菓子教室で学んだ僕の手作りスコーンだったんです。
帰国後、次第に食の仕事を意識するようになっていた僕は、ラ・テールのHPで見た中村グランシェフの言葉に心を揺さぶられました。

「日々、すべてのことに感謝しよう」――
この言葉を見て「自分もここで働きたい!」と確信し、ラ・テールのパティシエの道に飛び込みました。

●リーダーとして経験不足に悩む中、響いた中村シェフの言葉

そんな僕も製造のリーダーを任せられるようになり、壁にぶち当たった時期がありました。 やはり周りに比べれば、お菓子作りの経験が不足しているのは明らか。そんな自分に悩み、自分がこの場所にいる意味が分からなくなったんです。

ちょうどその時、中村シェフが僕の様子を察して、食事に誘ってくれました。僕の話を一生懸命聞いてくれて、「すべてが勉強、焦らずに学んでいけば確実に成長できる」、「それができるかどうかは結局は、全部自分次第なんだよ」って言ってもらえて、なんだか迷いがふっ切れましたね。
「あぁ自分は"早くこれを覚えなきゃ、あれも覚えなきゃ"って勝手に焦って、気持ちばかり先立っていた」って分かったんです。
「焦らずに、1日1日を大切に明るく仕事をしていこう。」そんな風に気持ちが軽くなりました。
仕事のことだけでなく、人間関係だってすべて自分を磨くための学習。それに気付かせてもらったラ・テールで、少しずつ成長していきたい、今はそう思っています。

 

酪円菓■田沼健一のおすすめのお菓子
「酪円菓らくまどか」


初めて食べたときに、その食感に感動しました。 本当にフワフワ!出来立てだったから余計に美味しかったのかも!? 「大地のプリン ウ・オ・レ」も好きなんですが、シンプルなお菓子のおいしさに魅かれます。 お客様にも少しでも新鮮な状態でお楽しみいただければ嬉しいです。