毎月10日はラ・テール洋菓子店のサンクス・ケーキの日
ラ・テール洋菓子店の開店記念日は1998年5月。その初心を忘れないために、毎月10日をお客様感謝の日(サンクス・デー)として、その日にしか出ない「サンクスケーキ」を毎月一品開発し、ご予約のお客さまにだけにお渡ししています。この日だけのケーキですが、素材の産地を厳選し、通常のお菓子と同じように開発、準備をしてでき上がったものをご用意。数量も限定させていただいています。 サンクス・ケーキには毎年、年間を通じてのテーマがあります。たとえば、「ロールケーキ」の年もありましたし、「チョコレート」「シュー生地」がテーマの年もありました。
2019年サンクス・デーのテーマは、「温故知新」。
古き良きお菓子を現代風に、今までの生産者さまとの繋がりを大切に、様々な食材を 使いながら伝統的なお菓子を、ラ・テールらしくアレンジします。 ラ・テールのコンセプト、「物としての食だけではなく、文化としての食を追求」を重ね、 お客さまへの感謝と共にお届けいたします。
5月サンクス・ケーキ Vol.257
フランス伝統菓子「オペラ」×鹿児島県産・新茶と栃木県産・苺
オペラとは・・・
オペラとは、コーヒーシロップをしみ込ませた薄い生地(「ビスキュイ・ジョコンド」と呼ばれるアーモンドパウダーが入った生地)の間に、コーヒー風味のクリームとチョコレートを交互に薄く挟んだケーキのこと。表面に金箔を載せるのが一般的で、フランス・パリで生まれ、長年チョコレート好きの方から愛されている伝統的なケーキです。
また、オペラという名前は諸説ありますが、オペラに載っている金箔が、オペラ座の上にあるアポロン像が持っている金の琴に見立てているから、オペラ座の近くで誕生したケーキだからなど、そのケーキの名前は「オペラ座」に由来しています。
鹿児島県産・新茶と栃木県産・新種の苺
新緑の季節らしいケーキをおつくりしたく、今回のサンクス・ケーキは、新茶を使いました。鹿児島県産の香り高い新茶を粉末にし、ふわふわもちもちのスフレ生地に合せて焼き上げました。本来のオペラは「ビスキュイ・ジョコンド」を使用するので、生地にはアーモンドパウダーも合せて、ジョコンドのような風味と食感に。
苺は、栃木県産の新種の苺です。まだ名前もなく、市場に出回るのは、来春と言われています。今回は、いつもお世話になっている農家さんよりお送りいただきます。スカイベリーのようなさわやかな香りでやや大粒、とちおとめのような濃厚な味わいをもつ苺です。
母の日にお届けするサンクス・ケーキ
今回のサンクス・デーは、母の日!日頃からラ・テール洋菓子店をご利用いただいているお客さまへの感謝の気持ちを込めておつくりしているサンクス・ケーキですが、今回は母の日ですので、苺のチョコレートのカーネーションを飾りました。新茶はスフレ生地に、苺はサワークリームを合せたバタークリーム、ジュレ、そして味わいのアクセントにオーガニックミルクチョコレートのガナッシュを重ねて仕上げました。
(開発担当:永島 定男)
ドイツ製菓マイスターがつくる長野県産サワーチェリーを使ったシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ。
生地やクリームを6層に仕立てた、こだわりのケーキです。