毎月10日はラ・テール洋菓子店のサンクス・ケーキの日

ラ・テール洋菓子店の開店記念日は1998年5月。その初心を忘れないために、毎月10日をお客様感謝の日（サンクス・デー）として、その日にしか出ない「サンクス・ケーキ」を毎月一品開発し、ご予約のお客さまにだけにお渡ししています。この日だけのケーキですが、素材の産地を厳選し、通常のお菓子と同じように開発、準備をしてでき上がったものをご用意。数量も限定させていただいています。 サンクス・ケーキには毎年、年間を通じてのテーマがあります。たとえば、「ロールケーキ」の年もありましたし、「チョコレート」「シュー生地」がテーマの年もありました。

2024年のサンクス・ケーキのテーマは、2023年から引き続き「あるがまま」。ケーキを組み立てる中で必要なソースやジャムなど、月毎の主役となる素材を使うことで、素材が持つ「あるがまま」のおいしさをお楽しみいただけるサンクス・ケーキをおつくりします。

2月サンクス・ケーキ Vol.302

冬のソレイユ

熊本県玉名市の果樹園さんから届く柑橘「デコポン」

今回のサンクス・ケーキはラ・テール洋菓子店シェフの池田が担当。

デコポンは、甘く濃厚な味わいで人気の「清見（きよみ）オレンジ」と「ポンカン」を掛け合せてできました。こぶのようにぽっこりと盛り上がっているユニークな形から、「デコのある清見ポンカン」を縮めてデコポンと名付けられたといわれています。

濃いオレンジ色で果汁たっぷり！甘みが強く濃厚な味わいが特徴です。

デコポンという名称は、品種名ではなく商標で、品種名は「不知火（しらぬい）」です。不知火の中で厳しい基準（糖度13％以上、酸度1％以下）を満たしたものだけが「デコポン」と呼ばれています。

今回のサンクス・ケーキでは、熊本県玉名市のふるさと果樹園安田さんから、旬を迎えるデコポンをお送りいただいて、サンクス・ケーキをおつくりします。

デコポンとショコラのハーモニー

2月のサンクス・ケーキは、バレンタインデーの贈りものとしてお選びいただくこともよくあります。そのため、素材にショコラを合せることが多く、今回もベースとなるタルトにショコラを使いました。

柑橘とショコラの相性は抜群！タルト生地は、ココアパウダーを合せて、中にはチョコレートとデコポンの自家製マーマレードを合せたダマンド生地（アーモンドを使ったタルト生地）を流し入れて、焼き上げました。

ショコラのしっかりとした味わいで冬にぴったりの濃厚な味わいに仕上がりました。

デコポンのおいしさをたっぷり！

デコポンのおいしさは何と言ってもフレッシュで濃厚な果汁！そのままのおいしさをお楽しみいただきたく、ショコラのタルトにたっぷりと果肉を重ねました。間には、自家製のカスタードクリームにオーガニックシュガーで炊き上げたデコポンの自家製マーマレードを合せた特製クリームを挟み、バランスよく仕立てました。

仕上げに、デコポンの特徴でもあるこぶをあしらいました。旬のデコポンをお楽しみください。

（開発担当：池田　義行）